よもやま5色布について。開く
お寺では大切な行事などの時に5色布を本堂の周りに飾ります。
どうして5色の布を飾るのでしょうか?
仏教はインドからチベット、中国、朝鮮半島を経由してCE538年頃
日本に伝来しました。
チベットや、お釈迦様が生誕された地ネパール南部(ルンビニ)
の現在の風景を見てみると、タルチョ―という5色の旗が日常、家の屋上
、寺の中央、山頂、峠、橋や水辺などに飾られています。
厄災を祓い、仏陀の教えが速く遠くへ広まるよう願いが込められています。
タルチョ―には青・白・赤・緑・黄と順番が決まっていてそれぞれに
天・風・火・水・地の意味がありこの世界の全てをつくる「五大元素」
を表しているそうです。
タルチョ―は仏教が生まれる以前からあり、仏教と融合していく中で
現在の形になっていったそうです。
仏教発祥の地のタルチョ―と日本寺院の5色布
時と場所を超えて共通する思いが込められているようです。